分娩の予約について

当院では、皆様のお産の安全性と、入院中の快適性を考え、1ヶ月当たりの分娩数の上限を設定しております。その為、当院での分娩をご希望されてもお受けできない場合もございますので、ご了承ください。
また、妊娠中毒症重症例や重篤な内科疾患を有する妊婦さんの場合なども、安全面から当院では分娩を扱う事は無理で、他の総合病院での出産をお勧め致します。
妊娠届けを交付した時点(妊娠6~8週)で分娩予約可能です。
分娩予約は、所定の用紙への記入後、分娩予約金を10,000円お支払い下さい。
その時点で予約完了と致します。
予約完了後、医学的理由により当方から予約を取り消す場合は、予約金をお返し致しますが、ご自分のご都合による予約の取り消しの場合、ご返金できませんので御了承下さい。
なお、予約金の10,000円分は、お産で入院したときの入院料から差し引きます。
予約の受付
2023年8月31日の時点で2024年1月以降の分娩予約を受付中です。
2023年12月までの分娩予約は締め切りました。
前回帝王切開の方の分娩予約は2007年3月以降原則受付けない事と致しました。
前回帝王切開を実施した病院を受診して下さい。但し例外もございますので外来受診の上、相談して下さい。
無痛分娩(和痛分娩)
1. 無痛?和痛?

硬膜外麻酔
妊婦さんを側臥位にして背中から麻酔用のチューブを入れる為の穿刺をしている。
一般的に、無痛分娩では、運動神経も或る程度麻痺する為、無痛分娩を開始すると、歩行禁止(トイレへも行けません)、食事一切禁止(水も飲めません)です。
当院で行う和痛分娩では、麻酔がそれほど深く無いので、歩行可、トイレへも行け食事可です。
2. 当院での実績
最近3年間(2019~2021年)では、初産経膣分娩の5.8%、経産経膣分娩の12.4%で和痛分娩を実施しています。
初産では、陣痛が長引いたらその時点で当院から和痛の提案をします。陣痛が弱い間は和痛をしません。
経産では、計画和痛を勧めています。10ヶ月に入って、前回の分娩週数、今回の子宮頸部の状態から、適切な時期を選んで(妊娠38週頃)、分娩の前日午後に入院して硬膜外麻酔を留置します。翌朝9時頃から陣痛促進剤を点滴し、大多数は18時迄に産まれます。
以下に実例を提示します。
2-1. 硬膜外麻酔による和痛実例(1)
- 経産婦 27歳
- 身長 153cm
- 第1子 8年前 遠州病院にて男児3114g/41週5日/分娩所要時間13時間50分
今回当院で和痛分娩希望で受診。妊娠39週で計画和痛を予定。
妊娠39週0日 | 午後2時入院、夕方硬膜外麻酔留置。子宮口2cm 開大。 | |
---|---|---|
妊娠39週1日 | 9:00 | オキシトシン点滴で誘発 |
10:45 | 陣痛発来 | |
11:00 | 麻酔開始 | |
13:00 | 人工破膜 | |
16:24 | 女児3052g 正常分娩 所要時間5時間43分 |
2-2. 硬膜外麻酔による和痛実例(2)
- 経産婦 22歳
- 身長 160cm
- 第1子 8年前 浜松聖隷病院にて男児3022g/39週4日/分娩所要時間15時間32分/分娩途中から無痛分娩実施
今回当院で和痛分娩希望で受診。妊娠38週で計画和痛を予定。
妊娠37週4日 | 自然陣痛発来 | |
---|---|---|
23:15 | 子宮口8cm 開大、和痛希望 | |
23:35 | 硬膜外麻酔留置、麻酔薬注入 | |
23:38 | 自然破水 | |
23:41 | 男児2886g 正常分娩 分娩所要時間2時間45分、入院~分娩26分 |
麻酔が効く前に分娩終了。
2-3. 硬膜外麻酔による和痛実例(3)
- 初産婦 34歳
- 身長 147cm
妊娠38週3日 | 11:00 | 陣痛発来 |
---|---|---|
14:25 | 入院 子宮口3cm 開大 | |
妊娠38週4日 | 7:00 | 子宮口5cm 開大 |
10:35 | 子宮口5cm 開大で変わらず | |
10:50 | オキシトシン点滴で陣痛促進 | |
12:55 | 急遽硬膜外麻酔による和痛開始 | |
18:33 | 男児3290g 正常経膣分娩 分娩所要時間31時間36分 |
硬膜外麻酔実施後は円滑に分娩進行。麻酔が無ければおそらく帝王切開。
この方は、和痛分娩を希望していた訳ではなく、分娩の進行状況と痛みを勘案して、当院から和痛を提案しました。
入院のご案内
当院では、皆様のお産の安全性と、入院中の快適性を考え、1ヶ月当たりの分娩数の上限を設定しております。
その為、当院での分娩をご希望されてもお受けできない場合もございますので、ご了承ください。
また、妊娠中毒症重症例や重篤な内科疾患を有する妊婦さんの場合なども、安全面から当院では分娩を扱う事は無理で、他の総合病院での出産をお勧め致します。
妊娠届けを交付した時点(妊娠6~8週)で分娩予約可能です。
分娩予約は、所定の用紙への記入後、分娩予約金を10,000円お支払い下さい。
その時点で予約完了と致します。
予約完了後、医学的理由により当方から予約を取り消す場合は、予約金をお返し致しますが、ご自分のご都合による予約の取り消しの場合、ご返金できませんので御了承下さい。
なお、予約金の10,000円分は、お産で入院したときの入院料から差し引きます。
-
和室
-
洋室
妊婦健診について

妊婦健診は、妊娠経過が順調であるかを確認し、お腹の赤ちゃんとお母さんの健康を守るために必要です。
特に症状が無くても決められた時期にちゃんと受診しましょう。
超音波の動画を希望の方には、当方で新品のUSBメモリーを用意して録画します。
1回につき1,650円(税込み)です。
妊娠23週まで、4週に1回
- 妊娠確定時、血液型・貧血・感染症などの血液検査と子宮ガン検診を行います。
- 超音波検査と、必要に応じ内診します。
※妊婦健診は1回につき、6,200円(税込み)ですが、2009年4月からは妊婦健診に対する公的補助が大幅に増えました。
各自治体によって補助額に差があります。
補助額が健診代を下回った際に差額を戴きます。
妊娠24~35週まで、2週間に1回
- 28~30週頃 血液検査(貧血と血糖値)
- 膣分泌物細菌検査(34~35週)
- 必要時、内診・超音波検査
妊娠36週以降は週に1回
- 37週でNST(胎児心拍数・胎動検査)、それ以降は必要時に。
- 36週以降は毎回内診があります。(内診によって子宮の出口の状態が判り、お産が近いかまだまだ先か、ある程度推定可能になります)
※NST施行時は1,000円加算されます。
よくある質問
- 無痛分娩とは全く痛みがないのでしょうか?
- 患者様のご要望に合わせて、「硬膜外麻酔」を行い、和痛分娩を行っております。